マガディーラ 勇者転生

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今年(正確には去年年末)、話題となった「バーフバリ」の前身にあたる「マガディーラ 勇者転生」を見ました。

「バーフバリ」は応援上映を含め、インド映画の露出を高めた作品として「きっと、うまくいく」に並び、今後語り継がれる作品となるでしょう。きっと草場の影でスーパースター ラジニカーントやシャールクカーンも喜んでいる事でしょう。

自分は「恋する輪廻 オーム・シャンティ・オーム」「スチューデント・オブ・ザ・イヤー 狙え!No.1!!」「マッキー」などが好きなので、もっと多くのインド映画が日本で公開される事を望んでいるので嬉しい事でもあります。

 

さて、本作「マガディーラ 勇者転生」ですが、正直に先に言っておきますが、そこまで必須の映画ではありません。良い演出やシーンはなくはないですが「バーフバリ」鑑賞後であれば、ちょっと物足りないのは否めないと思います。

とはいえ、「バーフバリ」のその前という事はあの超展開の発想の一端が見れるはず、と勇んでいたのですが冒頭の現代パートのCGに身を乗り出して、その後はおとなしいもので、後半の瀕死の状態から剣を地中から拾い、文字どおり飛び上がるシーンぐらいが特筆すべき点でしょう。

踊りに関しても、そこまで重視されている印象ではなく、実際には日本国内に向けてだいぶカットされているとは思うのですが見所と言えるほどの圧巻さはありません。

だた、シャールクカーン主演映画にあった、エンドロールのスタッフを交えたダンスシーンは見ていて気持ちのいいものです。

自分自身が乗り切れなかった点としては、現代と過去で同じ話が繰り返されるところを、真面目に繰り返した部分です。インド映画としては比較的短い139分という尺の中では、もっと急いで話を進めないと勢いが出ない、と感じてしまいました。また、キャラ自体の使い方で言えば、現代のソロモンをもっと使えたのではないか、と思ってしまうのは「バーフバリ」の影響でしょう。その意味でも骨子の部分は似ているので、よりエンタメの流れを作る土台として考える作品だったのではないか、と思います。

インド映画としては中段に位置するぐらいの評価です。是非、こちらではなく、まずは評判の良いインド映画で、その世界観に慣れましょう。