月刊 根本宗子 第17号 「今、出来る、精一杯」

再演で、前回は観劇しておらず、第16号「墓場、女子高生。」は観て今回も。 面白かったです。ただ、個人的な感想としては、絶賛には少し足りない印象もあります。 脚本は細かく、心情や性格を補佐するための言葉が散らしてあり、カリカチュア的な、どもり、…

ホットギミック 〜ガール・ミーツ・ボーイ〜

現在、日本で最も若くして有名になった山戸結希監督の最新作。 自分自身も他にもれず、最高の映画監督の一人として、邦画で最も期待値が高く、好きと全力で言える監督です。 ただ、自主制作の「おとぎ話みたい」や他の短編に比べると前作「溺れるナイフ」は…

さよならくちびる

久々に見てる途中で演出を考えてしまった。それくらいに演出と撮影がずっと同じ。半分を超える前にそこそこな尺でしかカットが切られないところから不安を感じてしまった。 無音やテロップ、長回しの手法は集中を見せる時には有効だけれど、ここまで作品を通…

ウィーアーリトルゾンビーズ

エンタメや、実話系の公開が続くなか「劇映画」を久々に感じる作品だった。 単純にサウンドデザインや音の配置、音楽の良さも特筆すべき点だと思うけれど、それ以上に1本の話として真っ当でないが破綻しないバランス感が印象に残った。 撮影の手法も様々なが…

来る

うーん、あんまりぶっ飛んだ情熱が来る事はなく。 とても熟練された映画だと思います。イメージの扱い方や、テンポに置ける各シーンの構成まで含めて、淀みなく、また集中を必要とさせる部分と、それを抜くシーンとの合わせ方がとても上手だと感じるほど。 …

マガディーラ 勇者転生

今年(正確には去年年末)、話題となった「バーフバリ」の前身にあたる「マガディーラ 勇者転生」を見ました。 「バーフバリ」は応援上映を含め、インド映画の露出を高めた作品として「きっと、うまくいく」に並び、今後語り継がれる作品となるでしょう。きっ…

ミッドナイトムービー

ドキュメンタリーなので1本の映画作品としての組み立てや演出は抜きにして、登場する作家陣がやはり面白い。 特にジョンウォーターズの姿勢には感服。恥かしながらピンクフラミンゴ未見なのだが、下劣さ、というものに評価を与えたいというのは自分も思うと…

くるみ割り人形と秘密の王国

完全に読めてしまった展開。 完全にディズニーな演出。 多様性はなく、あくまで主人公クララの我の強さとなんとなく流されて失敗→能力で解決までの1セットは、ある意味フォーマットとして機能していた。 撮影のクオリティもどこかで見たような印象で距離感に…